アクションゲームでもアニメでも、私たちは常に女の子が暴力的に殴られるシーンを目にします。
たとえば、これら二枚の画像を見た後、どのような感想を持ちましたか？
「この女の子、かわいそうだ！」、「ああ、痛そうだ！」―これは普通の人々の感想です。
しかし、世の中には、アニメやゲームに登場する美しい女の子が暴力を受けた後、その痛みと苦悶の表情を見せると、なぜか快感を覚える人たちがいます。専門用語ではこれを「Ryona」と呼びます。
ウィキペディアでは、Ryona（日本語：リョナ）は日本文化に起源を持ち、女性キャラクターが激しく打たれ、電撃を受け、縛られ、傷を負いながら苦しみ嘆く様子を見て性的快感を覚えることを意味すると説明されています。この性的嗜好のパターンは、多くの場合、アニメやゲームから素材を取り入れ、インターネット上で同好者が集い、議論することで、特別な「萌え」現象となっています。
では、Ryonaはゲームやアニメの専門用語と言えるのでしょうか？それとも、独特な性幻想の嗜好なのでしょうか？この二次元の幻想は現実に持ち込まれるのでしょうか？また、現実のサディストとは異なるのでしょうか？……
私たちは、数々の疑問を抱えながら、一人の日本のベテランRyona愛好者と紳士的な対話を行いました。
Ryona動画クリエイター / あるRyona Twitterプロフィール君
「正直なところ、ちょっとヘトヘトでね。このままだと日の目を見られない……僕はただの普通のオタクだし……正直、Ryonaってやつは世に出すには無理なんだ。(:з」∠)」
――「その通り、今さら降りるのは遅いよ。」
- 自作のRyona動画はどうやって他の愛好者にシェアしているのか？
最初はYouTubeでRyona動画を制作してシェアしていたんだけど、アカウントが次々と停止され、もうYouTubeでは5つのアカウントが停止されてしまったんだ。だから、その後はTwitterやLINEでシェアするようになった。次第に知名度が上がると、自分の好みに合わせた動画の依頼も来るようになり、紳士たちが喜んで代金を払ってくれるようになった。
- これはHなものを広めていると言えるのか？
一般の人から見れば、Ryona動画はゲームやアニメの格闘シーンを使っていて、露骨なエッチな要素はなく、問題のない動画だ。無理にHと結び付けるなら、まずは格闘ゲームの方が停止されるべきだろう。
- いつからRyonaを好み、理解するようになったのか？ その啓蒙は何だったのか？
Ryonaは日本に起源があり、日本では非常に受け入れられている。そして、世界中にも多くのRyona愛好者がいる。以前はYouTube上にこのような動画がたくさん存在し、審査もかなり緩やかだったんだ。
だから、僕は当時の著名なRyona制作者たちから大きな影響を受け、もちろん、今ではその多くの著名な制作者が僕のもとで再び動画制作を始めている。
実は、多くの漫画やゲームには、非常に多くのRyona要素が含まれている。一部の大作ゲーム、例えば『バイオハザード』などもそうで、生理的にそのような嗜好を持っている人は、当然、そのシーンを見ると何かを感じるものだ。
- 自作は難しい？ 優れたRyona動画には基準があるのか？ 入門は簡単だ。ゲームをプレイし、女性キャラが敵に倒されるシーンを録画するだけで、それが一つのRyona動画になる。 しかし、ゲームの制約上、多くのキャラモデルをRyonaに使うことはできない。もし愛好者がオリジナルのキャラモデルを使いたい場合、3Dソフトを使用してキーフレームを調整する必要がある。モデル作成、データ編集、後期の音声編集など、すべて自分で解決しなければならない。だから、人を性的（和諧）に興奮させるような動画を作るには、それなりの努力が必要だ。 優れたRyona動画とは、この「痛みの美」を存分に表現できているものだ。ポーズ、アングル、攻撃の仕方、衣装、表情――すべてが重要な要素となる。中にはストーリーを加える人もいる。例えば、「高慢な女戦士が奴隷に敗北する」といったシナリオなどだ。 だからこそ、格闘ゲームに登場する美しい女性キャラは、Ryona愛好者にとって絶好の素材となる。さまざまな方法で彼女たちを倒し、屈辱的なポーズや表情を引き出すことが、彼らにとっての大きな楽しみなのだ。
- これ……AVと何が違うの？ 全然違う。AVは作り物っぽくて、そもそもこの界隈の多くの人はAVを好まない。 Ryonaの「痛み」はよりリアルで、女性が苦痛に歪む美しさを最大限に引き出せる。Ryonaは必ずしも性行為を必要とせず、それだけで人を絶頂へと導く体験になり得る。 これらの要素は、一部の人間が持つ原始的な生理的嗜好に属する。彼らは美しい女性が痛みに耐え、もがく表情を好むが、それを必ずしもHな行為を通じて実現する必要はないのだ。
なぜなら、あなたに打撃が加えられると、そのダメージは本物の痛みとなって現れるからです。これは生理的な反応であり、体は嘘をつくことができません。しかし、AVの場合は全く異なります……性行為のためだけに痛みを演じることも可能で、多くの場合、それは偽装された痛みなのです。
- この嗜好と、現実でSMを好む人々には本質的な違いがあるのでしょうか？ 実際の人間同士の喧嘩では、なんだか物足りなく感じます。手錠で縛ったり、吊るしたり……そういった行為は私たちが非常に嫌悪するものです。Ryonaの嗜好は、主にゲームやアニメの二次元の女の子に対して向けられており、実写映像にはあまり興味がなく、現実でパートナーを虐待することも望んでいません。 大部分の愛好者は現実生活では非常に穏実な存在で、基本的に女性に対して実際に手を出すような粗暴な行動はとりません。
- 一般大衆はこのことについて誤解していると思いますか？ また、批判を受けたことはありますか？ ただ、私たちは「変態だ」「価値観がおかしい」「特殊な嗜好を広めている」「悪質な文化を助長している」といった批判に晒されるだけです。
- では、どうやってRyonaという嗜好が現実に投影されないと説明しているのでしょうか？ 外部の人々はRyonaが何であるかを深く理解していないため、説明が難しいのです。まるで、ある人たちがゲーム内で何度も殺し合いをしているからといって、現実で人を殺すわけではないのと同じです。 また、Ryonaの愛好者の多くは童貞や処女であり、実際にはとても純粋な若者であることが多いです。ある意味、彼らはこの嗜好を通じて精神的なストレスを緩和しているに過ぎず、個人的にはそれが必ずしも悪いことではないと思います。むしろ、場合によっては社会犯罪を未然に防ぐ一助になっているのかもしれません。
しかし、AVを見るのは全く別です。AVはより現実的な誘惑力があり、すべて実際の人間が演じているため、Ryonaを好む人たちとは全く違うタイプの人々です。
9、では、このコミュニティは本当にそんなに清らかなのでしょうか？
どんなコミュニティにもゴミはいます。現実の不満を発散するために入ってくる人もいるのは否定できません。
以前、私たちのLINEグループで騒動を起こした人がいて、自分は変態オタクではなく、リア充で彼女もいると正義の味方ぶっていました。
へへへ、後にグループの大神に暴かれ、彼はグループ内で一人で「彼女」「姉」と「自分自身」という三役を演じていたのです。実際には、女性の下着やパンティを盗んで家に持ち帰り、それをいじるのが好きだったという話もあります。
10、女性の愛好者はこのコミュニティ内ではどのような状態なのでしょうか？
大部分はM気質で、オンラインゲーム内で痛めつけられることで感じる征服感を非常に心地よいと捉えています。
11、現実の友人はあなたがこの嗜好を持っていることを知っているのでしょうか？また、あなたによってその世界に巻き込まれた人はいるのでしょうか？
分かりません。私も、現実でRyonaを知らない人には話しません。何しろRyonaはグレーゾーンで、口に出せば恥ずかしく、変態扱いされてしまうのです。
例えば、もしある人がパンティを集めて家で舐めるのが好きだったとしても、きっと誰にも言わないでしょうし、Ryonaが好きな女性も「殴られるのが好きで、殴られると気持ちいい」と他人に打ち明けることはないでしょう。
12、過去の彼女たちはあなたの嗜好を知っているのでしょうか？あえてコミュニティ内の人をパートナーに選ぶことはあるのでしょうか？
知っている人もいれば、知らない人もいます。たとえ知っていたとしても、反応は大体普通で「お前、変態だな」と一言言う程度です。
大部分の人はこの嗜好を現実では隠しており、パートナーは普通の人を選ぶのが大多数で、場合によっては相手にまで告げることはありません。
13、普段は他にどんな趣味があるのでしょうか？
私のもう一つの趣味はドールです。精巧に作られたシリコーン製のリアルドールで、実際の人体比率で作られているため、彼女の服も着回しできるし、経済的にも助かるという利点があります（笑）。
- 君が「僕のドールの娘」と呼んでいるのを見たけど、本当に娘なのか？ いや、ドールを買うっていうのは、君が考えるほど簡単なことじゃないんだ。
- 君のドールは中学生っぽく見えるけど、つまりロリコンなの？ もちろん、僕もロリコンだよ、ええと……合法ロリね。（合法ロリとは、成年であり、既に完全な法的責任を負っている、ロリ体型の女性のことを指す。）
- 昔、オタクがドールを飼う様子を追ったドキュメンタリーがあったのを覚えているよ。ある男は、一生ドールと共に生きることを選んだんだが、それは寂しさのせいなのか？ それはごく普通のことだ。多くのオタクは現実の女性への欲望を失い、葬式の時でさえドールと一緒に埋葬されたいと思うんだ。でも、ドールの世界はまた別の話だ。とにかく、これらは普通の現象で、日本でも結婚している人の中にはドールを飼っている人が多いんだ。
- どうやら、みんなオタクについてまだかなり誤解しているみたいだね。機会があれば、何か言いたいことはあるか？ ああ、現実の人にこういう話を説明するのは本当に難しい……フェミニズムや政治的に正しい考えがあるからね。大多数の人はこういったものを受け入れられず、西洋でもRyonaは弾圧されている。 でも僕が言いたいのは、人は誰でも欲望を発散する場所が必要だということ。現実で発散する人もいれば、仮想で発散する人もいる。ただし、現実で発散する人は、仮想で発散する人ほど非難されないんだ。 実際、現実で何か事件が起こると、人々はゲームや映像文化のせいにする。非難されるのは、仮想世界に没頭している人たちで、その声は現実で問題を起こしている人たちをはるかに上回る。 僕は、ゲームや仮想世界にどっぷり浸かっている人ほど、犯罪率が低いと思っている。だって、彼らの大半は現実世界にはあまり興味がないからね。 話が終わった後、この神秘的な日本の変態オタクが、何かを考えるような表情で僕に尋ねた。「このQ&Aって、君たちの主流の価値観に合わないんじゃないか？ 本当に発表していいのか？ もう少し環境が緩むまで待ったほうがいいのか？」
僕は少し黙ってから答えた――「うん、じゃあ、僕らが長生きできることを祈ろう。ま、こんな感じで発表しよう。うちのウェブサイトの読者はそんなに繊細じゃないだろうし……」-End-
